評価されない中古住宅

 先日、日本経済新聞に「日本の木造住宅は二十年程で償却されてしまい、以後、如何に既存の建物をリフォームをしても再評価がされない」という記事が掲載されておりました。
私も以前からこの事は問題視していたのですが、家は新築と中古住宅とで何が違うのでしょうか。
新築しても一年経てば中古住宅です。
そして二十年も経てば、償却されてしまい木造の中古建物は評価されず、その後にどんなにリフォームをしても再評価されないという。何の根拠によるものか分かりませんが、全く理解が出来ません
建築屋の立場からは、論理的にも理解が出来ません。
ちなみに欧米ではリフォーム後の建物は評価されております。

住宅の法廷耐用年数
【住宅の法定耐用年数】

使用している家(不動産)を評価しない。
また、大規模なリフォームをしても、再評価されないというのは国民の財産が失われている事になります。
私達、一般社団法人耐震研究会では今後この問題に取り組み、リフォーム後の建物を正しく評価してもらうべく取り組みをしてゆきたいと思います。
(文:保坂貴司)

保坂貴司 一般財団法人耐震研究会 代表理事 保坂貴司
1948年5月15日生。株式会社匠建築の代表取締役を務め、実務的な技術を蓄積するとともに、既存建物耐震補強研究会を組織し、2014年4月に一般財団法人耐震研究会を設立。
また、新聞・雑誌・テレビ等の取材を数多く受け、著書も多数手がける。